2015年6月1日月曜日

My Babe/マイ・ベイブ


My Babe/マイ・ベイブ


アルバム『FROM MEMPHIS TO VEGAS』の

<BABE/マイ・ベイブ>からB 2 の
1.MYSTERY TRAIN〜 TIGER MAN/ ミステリー・トレイン~タイガーマン
2 WORDS/ワーズ
3 IN THE GHETTO/イン・ザ・ゲットー

4 SUSPICIOUS MINDS/サスピシャス・マインド

と繋いでいく引き締まったブルージーな編集はすごくいい。




天から授かった唯一無二の声、それを自在に操る技量、一度で記憶してしまう才能、エルヴィスが世界を魅了した理由には、ふさわしい天才がいくつもあった。しかし驚くべきは、これほどまでに支持された背景はエルヴィス自身が作り出したことだ。

たとえばが、この<マイ・ベイブ>だ。どうしてこのような曲を持ってこれるのだろう。

『ワークス・オブ・エルヴィス』にこのような一文がある。

ラスベガスのステージにこうしたブルージーなナンバーをはめこむところに僕はエルヴィスへ対する愛情をより高めてしまった

まったくその通りだ。

Well, my babe don't stand no cheating, my babe
Well, my babe don't stand no cheating, my babe
You know, my babe don't stand no cheating
She don't, she don't, she don't, oh, God
My babe, I know she loves me, my babe

Well, my babe, I know she loves me, my babe
Well, my babe, I know she loves me, my babe
Well, my babe, I know she loves me
She don't do nothing but kiss and love me
My babe, I know she loves me, my babe



さて、My Babeの意味は、両方とも私の「赤ちゃん」ですが、スラングとしてMy Babeには「いい女」の意味があります。エルヴィスの艶っぽい声と曲のノリから、どれほどの女か、見えてきそうです。


『ワークス・オブ・エルヴィス』では、次のように紹介されている。

ラスベガスのステージにこうしたブルージーなナンバーをはめこむところに僕はエルヴィスへ対する愛情をより高めてしまった。ところでシスター・ロゼッタ・ソープの初のレコーデイングは1938年で同年10月31日ニューヨークでのあの<RockMe>等を収録。そして2 回目の39年1月10日に同じニューヨークでレコーディングされたのがこのナンバーで<This Train>をベースにしてシカゴ・ブルース・シーンを語る上で忘れられないコンポーザー/ベーシスト、ウィリー・ディクソンがチャールズ・ストーンと共作。ブルース・ハーブの多才なプレーヤーとしても知られたリトル・ウォルターの代表作のひとつでもあり55年にR&Bチャートで5週ナンバーワンとなった。ウィリー・ディクソン自身のレコーデインク' <My Baby Don't stand No Cheating>のほか、<Treat Me Right>((いい曲だった!)のテキサス・ロッカ一、ロイ・ヘッドが66年にスマッシュ・ヒットさせたこともある。